日本液晶学会 2nd アナウンスメント
日本液晶学会 設立準備委員会からのご挨拶
1960年代にはじまる液晶研究のルネッサンスから 30年あまり、わが液晶界のたゆまぬ努力の結果、日本の液晶産業は一貫して世界の技術開発をリードし、半導体産業に比肩される21世紀の電子産業の中核に位置付けられるまでに成長いたしました。
すでに、世界の液晶界では、伝統ある国際液晶会議の運営委員会が母体となって、国際液晶学会(International Liquid Crystal Society)を組織しておりますが、世界の液晶産業の中心であるわが国には、液晶界を代表する組織がありませんでした。
このような情勢に鑑み、日本液晶学会 (Japanese Liquid Crystal Society) が、本年9月、設立される運びとなりました。本学会は、過去20年以上にわたってわが液晶界の発展に大きな役割を果たしてきた液晶討論会を母体として、その学際的な精神を受け継ぐとともに、近年組織された液晶若手研究会のエネルギーを吸収してスタートします。
日本液晶学会は、基礎科学から技術的応用にいたるすべての液晶研究者に、開かれた学際的な研究・交流の場を提供します。また、わが国の液晶研究が、基礎科学から応用研究にいたるあらゆる分野で、さらなる発展をとげることができるよう即時即応の体制で支援します。さらに、対外的には、国際液晶学会の加盟組織として、海外の液晶界と密接に交流し、液晶研究の国際的な発展に貢献することも重要な使命と考えております。
ここに2nd announcementをお送りいたします。液晶に関心を持つ全ての研究者・技術者の皆様の入会をお待ちしております。
委員長 岡野光治 | 副委員長 小林駿介 |
「日本液晶学会」設立趣旨(設立趣意書より)
設立:1997年9月「日本液晶学会 (Japanese Liquid Crystal Society : JLCS)」を設立する。 目的:液晶に関する科学・技術の専門家の学術的研究交流を 通じて、その学術・応用研究および実用化の一層の発 展をはかること。 事業:1 年会「日本液晶学会討論会」の主催 2 総合講演会、サマースクール、テーマ講演会の開催 3 国際液晶会議ならびに液晶関連会議の主催、共催、協賛、後援 4 学会誌ならびに図書の出版 5 液晶関連情報のデータベース化 6 インターネットを用いた情報交換と検索 7 その他液晶研究を促進する事業
21世紀の液晶研究の幕開けを告げる新しい学会がスタートします。この20数年間、日本の液晶研究は基礎・応用の両面で大きく発展し、またLCDの普及が液晶サイエンスの社会的レコグニションを高めてきました。1997年9月「日本液晶学会」は、こうした活発な研究活動を21世紀にむけてさらに発展させることを目的に、基礎科学から応用技術におよぶ幅広い研究交流の拠点として、また国際液晶コミュニティーへの窓口として、新しい活動を開始します。
「日本液晶学会」は、秋の討論会、 総合講演会、サマースクール、テーマ講演会など各種の国内会議、また2000年の第18回国際液晶会議 (ILCS) をはじめとする国際会議の開催を通して、液晶研究の発展を促進します。また、学会誌の出版、WWW やメーリングリストを用いた情報ネットワークの構築により、液晶情報の交換と液晶研究者の交流促進にも努めます。
「日本液晶学会」は、液晶に関連する広範な分野の研究者の皆様の入会を心から歓迎いたします。
事業内容
1.年会の主催
来年度から液晶討論会は、日本液晶学会討論会としてさらにパワーアップします。
2.シンポジウム、サマースクール、講演会の開催
総合講演会をはじめ、若手研究者を対象としたサマースクール、各研究フォーラムが運営するテーマ講演会など、数多くの企画を用意しています。
3.学会誌の発行、書籍の出版
学会誌「液晶」を季刊で発行し、国内外の一線の研究者による総説や解説など豊富な最新情報を掲載します。また、各種講演会やサマースクールの講演内容をまとめた図書の発行を予定してします。
4.研究フォーラムの設置
液晶研究の幅広い分野をカバーするため、様々な研究フォーラムを開設するほか、フォーラム相互の交流を図って、学際的研究の交流拠点とします。
5.年会・講演会のデータベース化
講演プログラム・講演要旨などをデータベース化し、WWWを通し検索・調査できるようにします。
6.インターネットによる情報提供
WWWにより、講演会の案内、参加申込の受付などを行ないます。海外の研究機関のWWWサイトにもリンクして、情報収集を支援します。また、会員相互の情報交換のため、メーリングリストを開設します。
7.国際液晶コミュニティとの交流促進
国際液晶会議(ILCC 2000)の日本開催、アメリカの液晶研究機関 ALCOM との合同講演会開催、韓国・台湾の研究組合との交流をはじめ、液晶関連会議の主催、共催、協賛、後援を通して、液晶研究の発展に尽くします。
このほかにも皆様のニーズに合わせた企画を考えていきます。皆様の企画への積極的な参加を歓迎したします。