このアンケートでは、SS2Kで良かったところを5つずつ挙げて頂きました。この部分を記述式にするとこれまでの反省から、まず書いてもらえないと思ったので、やや手前味噌になってしまいました。
質問項目の[+]のところをクリックして頂きますと、お寄せいただいた詳しいコメントがお読み頂けます。
参加費[-] : 12
- 参加費の割には講義・講演や宿泊施設等充実しており正直驚いた。
実委より・・・・
参加費とSS2Kの内容についてご評価頂き有難う御座います。7割の方が参加費について妥当とおっしゃって頂いたのには元気付けられました。宿泊・飲食費用・入湯税を差し引いても、これ以上安い費用でセミナーを開催することはまず不可能であると確信しております。別ページのように、頂いたご感想の殆どは、喜んで頂いた感想でした。このことは、「SSをやってよかった」という思いを強く致しました。
今日では、いくつかのセミナー専門会社が毎月のように液晶に関するセミナーを開催していることはご存知だと思います。これらのセミナーを意識しながら開催したつもりです。2泊3日宿泊飲食税込での参加費でありながら、某セミナー会社の1day受講費(飲食別1日4万以上が相場です)よりも費用は確実に安い設定です。にもかかわらず「(ちょっと)高い」との評価をかなりの方より頂いてしまいました(多くは非会員の参加者から)。これに関しましては、SSの”内容”に問題がありご満足いただけなかったとの指摘もあるのではないかと思います。この評価をどう受け止め、今後にどう生かすか、考えていきたいと思います。
サマースクールは日本液晶学会の事業の一つです。非会員参加者の皆様には、液晶学会に入会されることをお勧めしてまいりました。当日同封した学会の案内パンフにもありますように、SS参加費の一般会員との差額よりも液晶学会費の方が安かったのですが・・・・・。(事実、当日入会された方が10名おりました。)
メーリングリストでの情報[-] : 34
- メーリングリスト(ML)による情報提供のおかげでスクールの雰囲気が事前に想像できたのが良かった。このおかげで参加者が気負わずにフランクな雰囲気を作れたのではないかと思います。(同様5)
- 開催前のメール連絡が多すぎてポイントがつかみにくかった。準備される方はボランティアということで大変だったと思いますが、連絡事項は手短にポイントを押さえて、出来ればまとめて送って欲しいです。すべてもメールに目を通すのは大変でした。
実委より
MLでの情報提供についてコメントです。本アンケートでもっとも「よかった」と答えてくださった人が多かったのは嬉しい限りです。
実は「IT格差」という社会用語に見られるように、メールが利用できないためにSSの情報を受け取れなかった人が6名ほどいます。
しかし、逆の言い方をすれば、受け取れなかった人が窮するような「大事な情報はMLでは実は流していなかった」ともいえます。(振込口座情報などはFAXか郵送でも当該者に知らせていた。)
個人によってMLの考え方は異なるのが現実ですが(事実、日本液晶学会でも問題になりました)、SS2KでのMLの役割についての私の考えは、「情報提供」よりは、「事前の空気作り」が重要であると考えていました。メールを主に業務に使用されていた方には、ゴミのようなメールが届いてしまい、確かに不快に思われた方も多かったかと思います、この点お詫び申し上げます。
しかしながら、SS2Kが終わってから一度もMLが使われていないことからじきにこのMLは、予告どおり消滅しますが、出来ればこのMLを有志で、参加者共感の場として今後も積極的に使って欲しいと願っております。(なお、MLから早々に外れることを希望される方はメールでお知らせください。)
予稿集[-] : 19
- 非常に充実しており、特に竹添先生、楠本先生、小野先生のテキストはまさに「教科書」として活用できると思いました。
- 予稿集の横ページの向きが揃っていなくて見難かった。(同様2)
- 事前に予稿の内容がWebに乗っていたらと思いました。
- 予習のためにテキストを事前送付して欲しかった。自分なりに予習した上で講義を聞くことが出来たと思う。(同様2)
実委より
まず、竹添先生の予稿の横原稿の方向が、まちまちになってしまったのは私個人の不手際です。竹添先生、参加者にお詫び申し上げます。
予稿集の事前送付ですが、過去にはやっていたこともあったと思います。セミナー専門会社主催の講演会では、参加費も高いがサービスもよく、事前送付をやっていたりします。SS2Kでも、実はやろうとしていました。しかしながら、郵送費の問題と原稿締め切り日の問題(講師の先生が殆ど参加されていた液晶国際学会と重なっていた)、そしてお盆(印刷所は休み)ということで、実現できませんでした。これを実現するには場合によっては講師の先生に重大な負担が掛かります。(小野先生の原稿はすべてオリジナルです。ご苦労様でした。)
Webでの公開は不可能です。なぜならば、予稿は「著作物」であるからです。セキュリティーの問題もあります。物理的にもサーバーが大変です。なので、どこも(セミナー会社ですら)やっていないはずです。 Webにひとたび載せてしまえば、パスワードを掛けた所で簡単にパスワード自体が(社内・学内で)流出し、コピーし放題になります。これは、いろいろなソフトウェアーの現状を見れば、容易に想像がつくと思います。
開催が8月下旬だった事[-] : 3
- 学会の予稿の締め切りが迫っているときにやると、かなりあせる人がいるので(自分もそうですが)締め切りのかなり前か終わってからにしたほうが良いのではないかと思う。(学生)
実委より
例年、会期は問題なかった(液晶討論会の予稿締め切り後に開催)のですが、今年は例外です。液晶国際会議が7月下旬にあったことから、液晶討論会の予稿締め切りが例年より一ヶ月繰り下がったのと、開催準備のため例年行っていた8月上旬開催は物理的に無理だったからです。
地ビール飲み放題企画[-] : 26
- 地ビール飲み放題で楽しく過ごすことが出来た。(学生,同様2)
- ビールは毎日飲み放題にして。
- ビール飲み放題のときに多くの人と出会い、話が出来てよかった。
- あくまで個人的には出てくる料理の順序がめちゃくちゃだったのが残念です。
- 立食でなかったために、席の近い人としか話が出来なかったのが残念でした。(席を離れるタイミングが取れなかったので)。
実委より
ビール飲み放題については多くの人に喜んで頂きまして、やって良かったです。有難う御座いました。
残念だったのは、懇親の目的のために「立食形式」で計画していましたが、結果的には(疲れてきたら座ってもらおうと隠しておいた)長いすに皆が早々に座ってしまったことです。最初から疲れていたのだと思いますが・・・・・。
料理については、
蟹食べ放題企画[-] : 5
- 山でカニ食べ放題はいかがかと・・・・・。(学生)
- 食べ放題、飲み放題もいいが、通常のゆったりした食事ができる環境も欲しい。(学生)
- ビール飲み放題のときに多くの人と出会い、話が出来てよかった。
- カニ食べ放題は、カニに夢中になってしまい無口になってしまうので懇談の意味では駄目だったと思う。
実委より
カニ食べ放題についてですが、会場では「おいしかった」とか「食べきれないほどだった」と感想も上々だったと思っていたのですが、冷静にアンケートを取ってみると、意外と辛口でした。
講演プログラム[-] : 21
- 過密なスケジュールではないのでリラックスして過ごせた。(学生,同様4)
- 講義的な内容に加えて、NRI、クラレ、シャープなど応用分野の、普段聞くことのできないような話も聞くことが出来て非常に面白かった。(同様3)
- 基礎とトピックに分けて、基礎も物理化学光学とバランスが取れていました。
- PDPや有機ELの講演も60分程度でいいので入れていただいたら幸いです。
- 当初,講義プログラムや参加者の所属から、液晶関連とはいえ全く知識のない分野に関する内容ばかりでついていけないのではないかという不安はあったが、より自由なプログラムであり、そうした勉強の部分ばかりでなくむしろ他業種の方との交流が情報交換といったところにも十分な時間が取られており、充実した3日間でした。(ただし講義の理解度は当初不安どおり)
- 業務よりの(実用的な)応用的な話を多くして欲しい。参考となる内容もあるのですが、全体的に研究よりの内容が多く非常に戸惑っています。
- プログラムの多様化、選択できるプログラム。
- 液晶の講義にもう少し時間をさいて欲しい。液晶初心者には難しい。
- カニ食べ放題は、カニに夢中になってしまい無口になってしまうので懇談の意味では駄目だったと思う。
実委より
貴重なご意見有難う御座います。プログラムを複数化する(parallel session)、はじめから内容を絞ったSSにする(この場合はフォーラム主催か?)など、今後の検討課題だと思います。
受講者の層に合わせた講演をお願いすることも重要だと思いました。
液晶懇談会[-] : 15
- 懇談会は楽しかった。
- 自由時間に懇親を深める時間が多かったこと。(同様2)
- 2日目の液晶懇談会を完全に自由時間にするのではなく、2,3のグループに分けてある程度まとまってやった方がよいかと思います。(学生)
- 交通手段が殆どなかったのが残念でした。
- 2日目で自由時間の後に講演がありましたが、先に講演を行って自由時間にしたほうがもっとゆっくり観光など出来ると思います。(学生、同様2)
- 一昨年のサマースクールのように、液晶懇談会のような時間に何か企画を作っておいてほしかった。ここはイモリ池しか行くところがなく時間を持て余してしまった。
実委より
一昨年の実行委員であった山口先生からよく伺っておくべきでした(反省)。
池の平は、散策やハイキングの場所であることから、そのつもりでなかった(交通手段(ロープウェイとか)があると思われていた)参加者には退屈な思いをさせてしまったことでしょう、すみませんでした。
講師の部屋での夜の懇親[-] : 10
実委より
講師の先生方には、お疲れのところゆっくりと休むどころか、懇談にずっとお付き合いくださいまして有難う御座いました。
何人かの参加者からは、他のページにあるように、「でもやはり(若手には)近づきにくかった」という感想もありましたが、私が思うには、若い人は積極的にぶつかって行く姿勢が大事だと思うのです。「懇親企画を作って」という声もありますが、「お膳立てが出来ていなければ出来ない」というのではいけないと思うのです。私も懇親会では各テーブルを回りましたし、夜は各部屋を回りました。SSのような企画そのものが他所にはないものです。ここから先は、若い人ほど積極的に!
口演会場[-] : 3
- 講演会場のパイプイス。腰が痛くなった。(同様3)
- 講演の先生方には、胸につけるタイプのマイクを用意し、両手を空けていただいた方がOHPの交換他楽だと思います。
- 若干OHPが後方から見難かった(学生,同様2)
実委より
大学などで研究会・学会が行われることが結構多いですが、講義に使用する会場の机椅子って、椅子は大抵、木の板ですね。これで一日座りつづけているわけです。こうしたわけで、椅子はあまり気にしていなかったのですが、結構椅子の評判が悪かったのも意外でした。来年はどういった会場がいいのでしょうか?、考えてしまいます・・・・。
ポスターセッション[-] : 25
- 予稿集にポスターセッションの簡単な予稿を載せて頂くとより分かりやすいと思った。(学生)
- ポスター発表自体は良かったのですが、件数が少なかったのが残念でした。(学生,同様2)
- 夏の学校といえば学生参加者などは全員発表した方が良いのではないかと思います。(学生,同様2)
- ポスターセッションが盛り上がっていたので、事前にもっと強く通知して、件数を増やしてはどうでしょうか
- ポスターセッションの時間をもっと長くして欲しい。(学生)
- 1日目と2日目の夜にそれぞれポスターの時間を作ると良い。(学生)
- 「ポスターの飛び入り大歓迎」とすると面白くなると思います。(準備の方がホントに大変ですが・・・・)(学生)
- ポスターによって、さまざまな方に研究を知ってもらうことができました。学会発表と違って、くだけた形でディスカッションが出来るので、ポスター発表以外の内容でもかなりのアドバイスやご指摘をいただきました。(学生)
- 非常にレベルの高い研究について議論することも出来、これからの自分の研究に対する姿勢を見直すことが出来ました。(学生)
- ポスターの発表番号の偶数番と奇数番とで立つ時間を前後半に分けて、発表者も聞くことが出来て、参加者も見に行く時間が分かるようにして欲しい。
- ポスターセッションが大変充実していて面白かったです。
- 酒を飲みながらポスターセッションを設けた点で楽しくフランクなものだった
- ポスターセッションの時には飲み物を会場に用意した方がよく、そのために会費が上がってもやむをえないと思います。
- 会場ではテーブルが邪魔になり、なめらかに人が流れていなかったように思えます。
実委より
ポスターセッションは大好評だったようです。
ポスター参加はかなりMLでも煽ったつもりですし、「もっと強く通知・・・」といって、通知してあの件数でしたので・・・・。きっと、「こんなに素晴らしいものだったら、もっと出してもらうべきだった」ということでしょう。
今年の参加者は是非、SSのポスターセッションの素晴らしさを他の方に来年は紹介してください。