JLCS ニュースレター No.21. メルクの樽見さんがドイツFuture賞を受賞2. 各フォーラムの今年の抱負と予定

1.メルクの樽見さんがドイツFuture賞を受賞

昨年の11月13日に、MerckKGaAの樽見さんのグループがTV用新規液晶材料開発の功績を認められドイツのFuture賞を受賞されました。樽見さんから今後の抱負を伺いました。樽見さん、おめでとうございました。
今回の仕事は LCD-TV用のVA Materialの研究開発ですが 今は まだLCD-TVはCRTに比べればようやく 歩き始めた小さな子供のようなものでしょう。勿論 LCD-TVはCRTに比べて 軽いし 薄いし 消費電力も低いし 目にやさしいなどのすばらしい利点を持っています。 しかし LCD-TVであるがゆえに CRTには無い 絵作りができる所まで行かないと 本当の意味でCRTを凌駕することは できないでしょう。 そのためには Switching Timeや 電圧特性などを 材料面から さらに改善していかなくてはならないことは 山ほどあります。以上は今までの研究開発の延長かもしれません。その次はGlass subsrateに代わるPlastic(?)Substrateでテレビができないかということがテーマになると思います。これはSheetcomputerにもつながる研究テーマでしょう。
私は今や 直接研究には携っておりません。研究をしていただく立場です。正しいテーマの選定と若い有能な研究者たちに、やりがいのある研究を可能にする環境や設備を供給するのが私の仕事だと思っています。
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